哀しい最期を遂げた珠世。愈史郎に残された珠世のかんざしは、菊の花がついたものでした。
登場人物の羽織などにも意味を持たせている吾峠先生のこと、このかんざしにも何か意味があるのでは…?ということで、調べてみました。
かんざしは菊付き!
第203話「数多の呼び水」の最後で愈史郎が涙を流しながら握りしめていたのは、珠世さんのかんざしでした。切ないシーンでしたね。
珠世さんのかんざしは、紫の蜻蛉玉に白っぽい紫がかった菊の花が付いたシンプルなもの。
大人っぽい魅力のある珠世さんによく似合っていましたね。凛とした雰囲気があってとても素敵でした。
菊の意味は?
薬用
菊は、薬用、もしくは観賞用として日本に入ってきたといわれており、その歴史は古く、平安時代にはすでに日本に存在していたことがわかっています。
菊は現在日本の国花のひとつでもあり、私たちになじみの深い花です。
薬草としては抗炎症作用を持っており、咳や結膜炎などに用いられるほか、目の充血やかすみ目などの目の疾患、めまいなどにも良いとされており、漢方としても使用されています。
医者である珠世さんに関連付けることができますね。
長寿の象徴
中国に、上流にある菊の花園から流れ出た水を飲んだ村人が長寿であったという「菊水伝説」があります。また重陽の節句に菊酒を飲んで長寿を願う習慣もあり、菊は長寿の象徴となっているのです。
齢400歳を超している珠世さん。人間の感覚からすればものすごく長寿です……。
四君子の一つ
晩秋の寒さの中で鮮やかに気高く咲き誇る姿から、菊は「四君子」のひとつとして数えられています。
本来、君子とは、高潔で徳の高い人格者を指す言葉。
植物において、蘭、竹、菊、梅がその高潔さから「四君子」と呼ばれ、称えられているのです。着物などにも用いられる文様で、四君子は数ある草花文様の中でも最高級の吉祥文様であるといわれています。
珠世さんの高潔さは鬼滅ファンであればご存じのとおり。かんざしの菊は、珠世さんの高潔さを表現しているのかもしれません。
まとめ
・珠世のかんざしは紫の蜻蛉玉と菊の飾りつき
・菊は薬としても使用されたため、医学の心得がある珠世との関連性がある
・菊は「四君子」のひとつであり、珠世の高潔さが表現されているのかも
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%AF
https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2015-08-31-09-00
https://mbp-japan.com/iwate/orieya/column/300578/
https://www.kateigaho.com/kimono/79701/
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