最終決戦では珠世・しのぶの毒使い達の捨て身の戦いが繰り広げられました。
珠世としのぶが似ている、という声もよく聞きます。ここでは珠世・しのぶの関係性について、考察してみましょう。
珠世としのぶの関係は?
何かと共通点の多い珠世としのぶ。まずはこの二人の共通する部分を整理してみましょう。
共通点
医療に携わっている
珠世はもともと医者。
鬼となってからも医者として人間を助ける傍ら、
鬼の治療薬=鬼を人間に戻す薬
を開発しています。
しのぶも薬学に精通していますね。しのぶは藤の花から鬼を殺せる毒を開発しました。
この二人は、ともに医療に関わる者、という共通点があります。
無惨への恨み
さらに、無惨への恨みを抱いている点も共通しているといえるでしょう。
人間だった頃、病に倒れ寿命を悟った珠世は、子供が大きくなるのを見届けたいと切に願い、無惨の手によって鬼になります。
鬼になれば強烈な飢餓感を人に対して覚えてしまうことを知らずに。
結果、鬼になった珠世は家族を自分の手で殺してしまうことになりました。
そんな修羅の道に自分を突き落とした無惨を、珠世は心底憎んでいます。
しのぶもまた同じ。
両親、そして最愛の姉カナエまでも鬼に殺されてしまったしのぶも無惨はもちろん、すべての鬼に激しい憎悪を感じているようです。
目が似てる
そしてこの二人が似ているのは、目の表情。
珠世としのぶには虹彩が描かれていません。
この虹彩のない瞳は、記憶がないころの霞柱・時透無一郎も同じでした。
しかし、うつろな瞳をしていた無一郎は、自分が何者なのかを思い出し、目に輝きを取り戻します。
過去をしっかりと受け止め、兄の存在を自分の中に感じた無一郎は過去を昇華させ、本来の自分を取り戻して前進する道を選びました。
珠世としのぶは、過去にとらわれ続けています。
それがいいのか悪いのかという問題ではなく、この二人は大切な人を奪った鬼を壮絶なまでに憎み続け、その憎しみだけをよすがに生きてきた、といえるのではないでしょうか。
鬼を倒して平和を、という未来を夢見るのではなく、家族を奪った鬼に復讐したい、そのことのみを考え、そして自分の仇の鬼を自分の手に掛けて滅ぼすことのみを目標に生きてきたのでしょう。
その先には未来はありません。
彼女たちには、未来は必要なく、見えてもいないのです。
ただ「その日」だけのために鍛錬し、研究を重ねて生きていく。
過去にとらわれ、未来を考えることのない珠世としのぶの目に光がないのは、そういうことではないかと思われます。
縁戚の描写はみられない
よく似ているとネットでも話題の珠世としのぶですが、劇中では縁戚であるという描写は見られません。
「環境が人を作る」ということばがありますが、同じように鬼を憎み、過去を見つめ続けてきたこの二人に共通している生き方が、似ている風貌を作り上げたのかもしれませんね。
まとめ
・珠世さんとしのぶに共通点は多い
・ともに鬼を壮絶なほど憎んでいる
・縁戚関係にはない
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83
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