『鬼滅の刃』の伊之助はみるからに野生児。猪に育てられたため、当然読み書きは全くできないのですが、初登場時から非常に語彙が豊富。小難しい言葉も難なく使っています。
なぜ伊之助は言葉を話すことができるのでしょうか?
やたらと言葉が堪能な伊之助
伊之助の言葉の堪能っぷりがみられるシーンをみていきましょう。
猪突猛進‼︎
猪突猛進!!
出典:鬼滅の刃 3巻21話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2016年10月9日第1刷
伊之助が炭治郎の前にはじめて現れた時に叫んだ言葉です。
猪の被り物をして直進していく様はまさに猪突猛進。
刀も抜かねえこの愚図が!!
出典:鬼滅の刃 4巻26話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2016年12月7日第1刷
禰豆子が入った箱を守る善逸を蹴り上げながら、善逸に罵倒するシーンで使用。
こいつはアレだぜこの土地の主…
この土地を統べる者
出典:鬼滅の刃 7巻54話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2017年8月9日第1刷
伊之助が初めて見た汽車に対して発した言葉です。
「主」や「統べる」といった教えてもらわない限りはわからないような言葉を使っています。
内臓の位置をズラすなんて
お茶の子さいさいだぜ!!
出典:鬼滅の刃 11巻94話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2018年6月9日第1刷
(伊之助のダメージを表現するために漫画では「を」「な」「い」に濁点がつけられています。)
危機的な状況で普通「お茶の子さいさい」は出てこないかと…。
実は師匠のおかげ
人間というのは、幼少期のある一定期間に言語に触れる機会が少ないと、その後の言葉の習得は困難になります。
猪に育てられた伊之助が何故流暢に言葉を話せるのか?
答えは10巻に収録されている番外編「伊之助御伽草子」に。
伊之助には一時期、彼の面倒を見てくれた老人がいます。
猪の皮を被った奇妙な生き物に餌を与え、百人一首を読み聞かせたり、言葉を教えたりとその姿はさながら初孫を可愛がるおじいちゃんのよう。
百人一首は江戸時代の教育書でもあり、昭和半ばぐらいまでの大衆娯楽の一つ。身近な教材ではあったのでしょうが…。
変な動物を可愛がるこの祖父を、唾を飛ばして怒りまくる孫・たかはる。
この人物とのやりとりも伊之助の言語形成に一役買っています。
語彙が豊富なのはこの老人のおかげ、口が悪いのは、たかはる譲りといったところでしょうか。
まとめ
・伊之助が言葉が堪能なのは師匠のおかげ
・幼少期に一時期、面倒を見てくれた老人とその孫のたかはるが言葉の師匠
参考:
file:///Users/ec8-mac01/Downloads/004406.pdf
https://www.rakuten.ne.jp/gold/ogurasansou/karuta/001.html
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