『鬼滅の刃』の主要人物の一人に、常に猪の被り物をした人物がいますね。その名も「はしびらいのすけ」。
ここでは「はしびらいのすけ」の漢字の書き方や読み方、変換方法についてまとめてみました。由来や込められた意味も探っていきます。
「はしびらいのすけ」の変換方法は?
「鬼滅の刃」の登場人物たちは名前が難しいことでもよく知られています。
常用漢字以外に人名漢字が使用されていたり、今ではあまり使われなくなった古い字体の文字であったり、常用漢字を使用していても読み方が変わっていたりすることも。
その中で、「はしびらいのすけ」も例外ではありません。
「はしびらいのすけ」は漢字での書き方は「嘴平伊之助」です。
「伊之助」はともかく、「嘴平」は難しいですね。
「嘴」という漢字は常用漢字ではなく人名漢字なので、普段見かけることが少ないのではないでしょうか。
「嘴」
音読み…「し」、訓読み…「くちばし」
意味…くちばし、くちばしのように突き出たところ
https://www.kanjipedia.jp/kanji/0002827800
PCなどで変換する際には「くちばし」とまず入力すると、予測変換で「嘴」が出てくるでしょう。
「はしびら」を変換する際は「くちばし(嘴)+たいら(平)」で変換するのが最も速いかと思います。
「伊之助」に意味はある?
「伊之助」という名前は昔の日本人にいそうな名前だなぁぐらいにしか思いませんが、実は「伊之助」は空になった酒樽に渋柿を詰めてアルコールで渋抜きした「樽柿」を指す俗語。
これはかつて福島県で伊之助さんという人が樽柿を始めて作ったことに由来しているようです。「伊之助」にそんな意味があったとは意外ですね。
今でもポリ袋等に焼酎をいれて渋抜きした渋柿を樽柿といいます。普通の甘柿のように甘くておいしくなります。
嘴と伊之助(樽柿)で山育ちを連想する名前になっていると言えます。
また、島崎藤村の『夜明け前』という小説に伊之助という人物が登場します。吾峠先生は随分文学的な下地があるように思えます。もしかしてこの伊之助もちょっとは関係するのかも。
「嘴平」という苗字は実在する?
結論から言うと、「嘴平」という苗字は実在しないようです。
同じ「はしびら」もしくは「はしひら」という読み方をする名字であれば「橋平」であれば実在します。広島県や兵庫県など、西日本に多い名字です。
ちなみに「嘴」の字を使用する名字としては、「鷹嘴(たかはし、たかのはし)」、「鶴嘴(つるはし)」、「三嘴(みつはし)」などがあるようです。
まとめ
・「はしびらいのすけ」は漢字では「嘴平伊之助」
・「くちばし(嘴)」+「たいら(平)」で変換可能
・「伊之助」は、柿や樽柿を指す言葉で「嘴」とともに山育ちの伊之助を連想
・島崎藤村の『夜明け前』に伊之助という人物がいる
・「嘴平」という名字は実在しない
参考:https://name.sijisuru.com/Fname/search?option=1&moji=%E5%98%B4&pages=0&kanjilen=0&kanalen=0&romalen=0
https://www.weblio.jp/content/%E4%BC%8A%E4%B9%8B%E5%8A%A9
https://myoji-yurai.net/
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