それぞれの特性が出ている『鬼滅の刃』の羽織。
ここでは善逸の羽織に注目。
羽織の柄や模様の意味についてみていくと…。
善逸の羽織の柄は鱗文様!
我妻善逸が身につけている羽織の柄は鱗文様のアレンジ。
「うろこもんよう」と読みます。
鱗文、鱗紋ともいいます。
一般的な鱗文様は「入れ変わり文様」の代表格。
正三角形もしくは二等辺三角形が上下左右に連続して配置されている意匠です。
善逸のそれは連続模様にはなっていないので、変わり鱗文様といったところでしょうか。
よくよく見ると、脚絆(脚カバーみたいなの)も鱗文でコーディネートされています。
模様の意味は?
鱗文様は水神や雷神の化身とされる龍や蛇の鱗がモチーフになっています。蛇は龍の地上での姿とも言われています。
古くは古墳の壁画にも見られ、伝統的な柄の一つ。
心の中の鬼を鎮めたり、厄除として用いられてきました。(かつて女性の心の中には鬼がいると思われていたようです。)
また、歌舞伎「京鹿子娘道成寺」では蛇と化した女性が身に纏っており、女の本性や魔性を暗示しています。
色は黄色と白
羽織の地色は黄色のぼかし、鱗部分の三角は白。
雷の閃光を思わせる色合いになっています。
ちなみに、
善逸の育手であるじいちゃんの羽織はジャンプカラー版では地色が黒、鱗部分が黄色です。
真っ暗な空に走る稲妻を想起させます。
アニメ17話「ひとつのことを極め抜け」では地色が黄土色、鱗部分が白で描かれています。
公式アイコンでは鱗部分は黄色。
年齢も加味した色合いです。
まとめ
・善逸の羽織の柄は変わり鱗文様
・脚絆もお揃いの布
・雷の化身である龍や蛇の鱗がモチーフで鬼を鎮めたり厄除の意味がある
・色は黄色と白で雷を連想
参考:https://iwano.biz/column/kimono/monnyou/0222-biz-samemonnyou.html
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