双子の兄弟であることが明らかとなった黒死牟と縁壱。
しかしどうやら2人の関係はとても複雑。
黒死牟と縁壱の関係と、それが何巻何話で紹介されているのかまとめています。
何巻何話?
黒死牟と縁壱のエピソードが登場するのは、
20巻
174話「赤い月夜に見た悪夢」
175話「後生畏るべし」
176話「侍」
177話「弟」
178話「手を伸ばしても手を伸ばしても」
174話〜176話は黒死牟が齢80を超えた縁壱と再開するシーンと人間の頃の断片的な記憶。
二人の関係性が詳しく描かれているのが177話と178話になります。
斬られた頸を再生し化け物の姿になった黒死牟は、風柱の刀に映った自らの姿にショックを受けます。
自分が目指したのはこのような姿なのか自問する中で、黒死牟は縁壱のことを思い出します。
黒死牟と縁壱の関係は?
優しい兄
巌勝(黒死牟の人間の時の名前)と縁壱は双子の兄弟です。
ですが、その当時、双子は不吉なものとして忌み嫌われていました。
弟の縁壱には不気味な痣があったため、父親はこの子を殺そうとします。これに対して母親が猛反対。
結果、10歳で寺に出すことを条件にとりあえずそのまま生家で育てられますが、巌勝と縁壱の待遇にはひどい格差がありました。
巌勝は、耳が聞こえず、狭い部屋と粗末な服しか与えられない縁壱を可哀想に思い、こっそりと会いにいったり、おもちゃ代わりとなる手作りの笛をあげたりしています。
優しいお兄さんだったようです。
この頃の様子がカバーを取った20巻本体の表紙に描かれています。巌勝と縁壱が凧で遊ぶ姿はありし日の幸せな一コマ。
しかしある日、耳が聞こえないと思っていた縁壱が流暢に話した上、類まれな剣技の才能があることが判明。
自分よりも下だと思っていた縁壱が特別な人間であると知った巌勝に嫉妬の感情が生まれたのは言うまでもありません。
巌勝に変わって後継にさせられることを察した縁壱は、母親が亡くなったことをきっかけに家を出て姿を消します。
嫉妬と憎悪の末に
縁壱が家を出たことで、巌勝は嫉妬の感情から解放されたように思えましたが、大人になって2人は邂逅。
鬼に襲われた巌勝。これを助けたのが縁壱です。
縁壱は子供の頃と比べ物にならないくらい剣の腕を上げ、人格者に成長していました。
その姿をみて、なんとか自分も追いつきたいと思い、巌勝は家族を捨てて縁壱と鬼狩りをすることを決意。
ですが、結局日の呼吸を使えるようにはならず、使えたのは派生した月の呼吸だけ。
巌勝は痣のせいで自身が25歳までしか生きられないことを知り、永遠の時間を求めて鬼となることを選択します。
兄の弟に対しする嫉妬と憎悪の感情は計り知れません。手を伸ばしても届かない太陽のような存在に焦がれ続け、修羅の道へ。
巌勝は黒死牟となります。
でも愛情もあったのかも
最後に2人が対峙した時、人間の縁壱はしわしわの老人となっていました。しかしながらその剣技は健在。
あと一手で黒死牟が負けるというところで、縁壱は寿命が尽きて死んでしまいます。
黒死牟はとうとう最後まで、縁壱に勝つことはできませんでした。
黒死牟が息絶えた縁壱を斬ると衣服の中から子供の頃にあげた笛がでてきます。
その笛を見た黒死牟の目からは涙が…。
鬼殺隊に敗れた彼の着物の中にその笛がありました。
黒死牟もまた縁壱が持っていた笛を肌身離さず持ち続けていたのです。
嫉妬と憎悪に苦しみつつも、弟への愛情もあったということなのでしょう。
まとめ
・巌勝(黒死牟)と縁壱は双子の兄弟
・巌勝の縁壱への嫉妬心が黒死牟を誕生させてしまう
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