作中に登場する鬼殺隊員は、各々異なる柄の羽織を身に着けています。
ここでは伊黒さんの羽織の柄や色についてまとめています。
羽織の柄には実は過去を連想させる意味合いが…。
伊黒さんの羽織の柄には…
柄は縞模様
伊黒さんが着用する羽織は縞模様が特徴的です。
縞の呼称について16世紀以降、貿易により織物が普及し「島物」などと名付けられていた背景から、複数の線による模様を「島」に由来して「縞」と呼ぶようになったのだとか。
それ以前は「筋」「条」「段」などと呼ばれています。
日本は島国なので「舶来品=宝」的な感じだったんでしょうね。江戸時代には爆発的に流行っています。
伊黒さんは東京府八丈島出身。羽織とは「しま」繋がりですね。
囚人服と同じ…
この縞模様、中世ヨーロッパにおいて、「悪魔の意匠」と呼ばれ、悪魔や異端者などの象徴とされていたというから驚きです。所変わればとはいいますが。
縞模様は視覚の混乱を招く→不安・不快→社会の混乱を招く者の模様
という構図があったようで、やがて20世紀に至るまで囚人服として用いられるようになります。
もちろん時代が下ってファッションや室内装飾にとり入れられたりなど一方でポピュラーなものとなってはいるのですが。
伊黒さんは過去に
伊黒さんの一族は、屋敷の蛇鬼が人を殺し奪った金品によって生き永らえてきた血族。
彼は男児であることとその目の珍しさから、生贄として生まれて間もなく座敷牢に閉じ込められます。
蛇鬼が満足できる量まで太らせる算段です。
伊黒さんは
「逃げたい」「生きたい」
と盗んだかんざしで座敷牢の木の格子を削り続けて脱獄に成功。
当時の炎柱に救われます。
炎柱によって生き残った従姉妹と引き合わせられますが、彼女は伊黒さんが座敷牢から逃げたせいで親族など50人の命が犠牲になったと強い罵声を浴びせます。
その言葉を受け、伊黒さんは自らの業の深さに苛まれます。
縞模様の羽織とそれにしがみつく50人の手はまさにあの世の牢獄(あるのかどうかは不明ですが)。
伊黒さんの過去を象徴する柄だと感じさせられます。
色は紫?
白×黒?黒×紫?
伊黒さんの縞模様の配色として白×黒と黒×紫の2種類があります。
原作140話の電子版カラーでは、黒×紫で着色されています。
アニメ放送以降は、アニメ、カラー版ともに白×黒に統一されています。
まとめ
・縞模様は中世ヨーロッパでは悪魔的・異端者の意味合いがあり、かつての囚人服にも用いられている
・囚人服を連想させる縞模様の羽織が、伊黒さんの過去を象徴している
・初期の原作での羽織のカラーは黒×紫だが、アニメ放送以降は白×黒に統一されている
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%9E%E6%A8%A1%E6%A7%98
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