「鬼滅の刃」物語の中で大きなカギを握っていたのが、炭治郎の耳飾りです。
ただの装身具ではなく、さまざまの人の想いが込められているものでした。
ここでは炭治郎の耳飾りの意味や、花札に同じデザインがあるのかどうかをみていきます。
耳飾りにはどんな意味が?
炭治郎が常に身につけていた耳飾りには、どんな意味があるのでしょうか。
元の持ち主は…
炭治郎の耳飾りの元々の持ち主は、炭治郎の時代からはるかにさかのぼります。
戦国時代に生きた始まりの呼吸の剣士で日の呼吸の使い手である、継国縁壱です。
縁壱の母の願いが
縁壱は7歳になるまで一言も言葉を発しなかったため、周囲には耳が聞こえないものと思われていました。
そんな縁壱を心配した病身の縁壱の母は、「太陽の神様が温かく縁壱の耳を照らしてくれる」ことを願って、太陽を描いた耳飾りを作り、縁壱に身につけさせたのです。
母の願いややさしさのこもった耳飾りは、その後も長いこと受け継がれていくことになります。
日の呼吸と共に
縁壱には妻がいましたが、子供が生まれる直前におなかの中も子供もろとも鬼に殺されてしまいました。
それ以降妻を持った描写はないので、縁壱の直系の子孫はいないものと思われます。
炭治郎の祖先にあたる炭吉とその妻すやこが自身がかつてくらしたあばら家で穏やかに暮らしているのを見て、縁壱と在りし日のうたとの幸せだったころを思い出したのかもしれません。
炭吉に自分の過去を話し、炭吉の子どもを抱き上げて涙を流します。
そして剣の型を見せて欲しいとせがむすやこに、照れながらに日の呼吸の技を披露。
これを見ていた炭吉はその美しさに息を呑み、人ではなく精霊のような縁壱の姿を心に焼き付けます。
縁壱は、旅立ちの際に炭吉からの「また来て欲しい」という呼びかけに答えず、無言で自身がつけていた太陽の耳飾りを炭吉に手渡します。
これが今生の別れになることを悟った炭吉は、自分の過去に苦しむ縁壱の想いを汲み取りその耳飾りと日の呼吸を後世につなげることを約束。
そうして竈門家に受け継がれることによって、耳飾りは縁壱の母の願いに加えて、縁壱の想い、そして日の呼吸をつないでいく意味を持つ重要なものへと変化していったのです。
花札のようだが同じ絵柄はあるの?
耳飾りは「花札のような」と無惨様が形容しているように、花札を思わせる絵柄が特徴です。
太陽が山を照らしているような絵柄ですね。
実は花札には似たような絵柄は存在しますが、同じ柄はありません。
似た絵柄は「芒に月(すすきにつき)」といい、山上に芒が生い茂り、紅い夜空に白い満月が描かれているもので大吉札です。
花札を代表する有名な札ですね。
雰囲気は似ているのですが炭治郎の耳飾りは太陽、「芒に月」の札は満月を模しているため意味合いは異なっています。
まとめ
・炭治郎の耳飾りの元々の持ち主は「継国縁壱」
・竈門家に伝わることで、縁壱の母の願いに加えて、縁壱の想いを継承する意味を持つようになった
・花札に同じ絵柄はないが、「芒に月」がよく似ている
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E6%9C%AD
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83
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