鬼滅の刃の中で重要な存在を果たしている「青い彼岸花」。
彼岸花はさまざまな名を持つことでよく知られています。
ここでは彼岸花の別名についてまとめてみました。
鬼と関係しているものがあるのかどうかもチェックしてみましょう。
彼岸花には別名がいっぱい!
彼岸花はたくさんの別名を持つ神秘的な花であり、一説ではその別名は1,000以上あるといわれています。
別名一覧
お彼岸の時期に花が咲くので
「彼岸花」という名前は、秋のお彼岸の時期に開花することに由来します。
彼岸とはいわゆる「あの世」。
この彼岸にちなんだ別名が存在します。
・墓花
・死人花
・幽霊花
・地獄花
・葬式花
・水子衆花
天界に咲く花
・曼殊沙華
彼岸花のもっともメジャーな別名は「曼殊沙華」ではないでしょうか。
曼殊沙華はサンスクリット語の「manjusaka」に由来します。「manjusaka」は「如意花」などと訳され、天上に咲く花という意味を持っています。
有毒性から
彼岸花は毒性のある植物としてもよく知られており、鱗茎にアルカロイドを含んでいます。
彼岸花に含まれるアルカロイドは作用が激しいもので、経口摂取した場合には吐き気や下痢、中枢神経麻痺、最悪の場合は死に至る危険もあるということ。
・毒花
・痺れ花
この辺りは毒に関する部分から付けられたものでしょう。
死人花や葬式花なども毒に由来する、という見方もできますね。
見た目から
彼岸花はそのルックスから想像できるものが別名となっているパターンもあります。
・狐の松明、狐の提灯
・提灯燈篭
・狐のかんざし
・天蓋花
などがそうですね。
花と葉を同時につけない
また、彼岸花は一般的な植物と違って、花と葉を同時につけることがありません。
そのため
・葉見ず花見ず
・親知らず
というような別名もあるんですよ。
鬼に関係する名前はあるの?
彼岸花にはさまざまな別名がありますが、直接鬼に関係する名前はなさそうです。
ただ面白いことに、
彼岸花の「彼岸」という言葉の起源の中に太陽信仰説があります。
この言葉もまた「曼殊沙華」同様、サンスクリット語由来であり、
「涅槃」=「あの世」や「天界」を意味する言葉なのですが、
お彼岸に先祖供養を行う風習は日本独自のもので、中国やインドの仏教では見られません。
日本古来の太陽信仰で使用される言葉に「日の願い」というものがあり、
「日の願い」=「日願(ひがん)」→「彼岸」
というように民間習俗と彼岸の名称と時期が結びついて日本独自の仏教行事となったと考えられています。
「日の願い」ですよ。「日願花」!
ここまで来ると鬼滅ファンにはピンとくるでしょう。
「惡鬼滅殺」というただ一つの目的のために存在する鬼殺隊。彼らの信念とリンクするものがありますね。
『鬼滅の刃』に登場する鬼を倒すには、日輪刀で頸を切り落とすか日光を浴びせるしかありません。
まさに彼岸花は鬼殺隊のための花。
また、劇中では、鬼舞辻無惨が「青い彼岸花」を追い求めていました。
それが彼らの弱点である日の光を克服できる唯一のものと考えられていたからです。
「青い」には「血の気の失せた」という意味や「冷たい」というイメージがあります。
通常の赤い彼岸花が「日願花」であると考えると、「青い彼岸花」の「青い」には「冷たくなった(消滅した)太陽」というような「逆日願花」的な意味があるのかなと。
それにしても深い……。
まとめ
・彼岸花の別名は1,000以上あるという説もある
・曼殊沙華、死人花、毒花、狐のかんざしなど
・直接鬼に関係する別名はない
・「彼岸花」の「彼岸」には「日願」の意味もあり、鬼を消滅させるための太陽とリンク
参考:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%BC%E5%B2%B8
https://allabout.co.jp/gm/gc/220622/
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