コミックス第一巻、アニメ第一話の最大の名シーンといえる、冨岡義勇の「生殺与奪の権」のくだり。なかなか普段耳にしない言葉のため、「え、どういう意味?」と思った方も多かったのではないでしょうか。
ここでは「生殺与奪の権」の意味や読み方について解説。
英語にするとどうなるのかもご紹介。
「don’t ever 〜」を使いますよ。
「生殺与奪の権」とは?
冨岡義勇屈指の名セリフの中に含まれる「生殺与奪の権」。
「せいさつよだつのけん」と読みます。
第一話のみならず、物語を通しても、日常生活で使用することはあまりないでしょう。
そのため『鬼滅の刃』で初めて目にする、もしくは耳にしたという方も少なくないのではないでしょうか。
「生殺与奪の権(せいさつよだつのけん)」は、
他者の生命までをも自由にできるほどの絶対的な権力を持っていることを指し、生かすも殺すも、何かを与えるのも奪うのもすべてその権利を手中にしている
という意味です。
冨岡義勇は炭治郎に自分の命や大切な存在である禰豆子の命を誰にも脅かされるな、自分の大切なものは自分で守れるようにならなければならない、という意味でこの言葉を発したのでしょう。
英語では?
では、この冨岡義勇の名セリフ
生殺与奪の権を他人に握らせるな!
出典:鬼滅の刃 1巻1話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2016年6月18日第1刷
を英語にしてみましょう。
英語では、
「Don’t ever give others a chance to murder you!」
となります。
don’t ever 〜は「絶対に〜するな」という強い禁止の意味、give someone a chance to 〜で「人に〜をする機会を提供する」という意味があります。
murderの部分は「kill」でもOKですが、「kill」は「命を奪う、殺す」という意味で、その対象は人に限らず植物や動物にも及びます。
また天災や病気なども主語になり得るため、ここでは明確に「違法に人を殺す、殺人」という意味を持つmurderがふさわしいかと。
英語の文章を直訳すると「絶対に他人にお前を殺す機会を与えるな!」という意味になるので、冨岡義勇が言いたかった意味を表しているのではないかな、と思います。
まとめ
・「生殺与奪の権」は他人の生死を左右することができるほどの絶対的な権力を持っていることを指す
・冨岡義勇の名セリフは英語では「Don’t ever give others a chance to murder you!」
・英訳した文章を再翻訳すると「絶対に他人にお前を殺す機会を与えるな!」
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%AE%BA%E4%B8%8E%E5%A5%AA%E3%81%AE%E6%A8%A9%E5%88%A9
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