鬼殺隊士に欠かせない武器、「日輪刀」。鬼殺隊最強の隊士である「柱」たちの日輪刀は持ち主である彼ら同様、強烈な個性を放つものばかり。
今回は、炎柱である煉獄杏寿郎の日輪刀、加えて鍔や鞘などについて詳しく紹介。
何気に鞘も炎つながりなんです。
煉獄杏寿郎の刀の色は?
日輪刀は持ち主によって刃の色が変化する特性を持っています。煉獄杏寿郎が持つ日輪刀は何色なのでしょうか。
炎柱なので
日輪刀は持ち主の特性によって刃の色が変わり、変化した色によってその持ち主がどの呼吸に適しているのかを示しています。
炎柱である煉獄杏寿郎の日輪刀の色は炎のような「赤」。
鍔も熱い!
鬼殺隊最強の戦士たちの持つ「柱」である煉獄杏寿郎が持つ日輪刀は、平隊士が持つものとは大きく異なりさまざまな意匠が凝らされています。
まず注目したいのは「鍔」。
煉獄杏寿郎は炎柱らしく日輪刀にも炎を感じさせる意匠が多く見られますが、特にその中でも鍔が一際個性的なデザインとなっています。
刀の鍔には定番デザインがたくさんありますが、煉獄杏寿郎の持つ日輪刀の鍔は炎をモチーフとしたもの。火焔文様の部類に入ります。
色はオレンジ〜深い赤の濃淡となっており、まるで炎そのものが鍔になったかのようです。
さすがは炎柱、鍔も激熱です!
鞘の模様も炎つながり
煉獄杏寿郎の持つ日輪刀の鞘は「檜垣文様」となっています。
一見何の変哲もない着物などによく使用される古典柄ですが、実はこの文様も大きな意味を持っています。
平安時代〜中世にかけて上流階級の建築様式であったのが寝殿造り。この造りの外の仕切りには檜の薄板を網代に編んで作った垣根が使用されています。これを檜垣といい、この檜垣が文様化されたものが檜垣文様です。
檜垣文様は規則的に柄が並んでいることから行儀作法・礼を尽くすという意味を持っていますが、どうやらこの鞘にはこれ以外の意味が隠されている模様。
煉獄杏寿郎の趣味を思い出してみましょう。(公式ファンブックに載ってます。)
彼の趣味は能や歌舞伎、相撲観戦。
実は、能には「檜垣」という演目が存在します。
「檜垣」の作者はかの有名な世阿弥。能の中で「最奥の曲」とされる「三老女」のうちの一つとして知られています。
「檜垣」とは
肥後の岩戸に住む僧のもとに,百歳の老女 (前シテ) が訪れ,仏にたむける閼伽 (あか) の水を捧げて弔いを頼む。名をたずねると,白河のほとりに住んでいた白拍子と名のって消え失せる (中入り) 。その夜,僧が白河におもむくと,檜垣で囲った庵から年老いた白拍子の霊 (後シテ) が現れ,誉れ高い美女であった因業から地獄で受けている苦しみを述べ,かつて藤原興範にこわれて舞ったという老体の舞 (序の舞) を見せ,僧に救いを求めて消え去る。
https://kotobank.jp/word/%E6%AA%9C%E5%9E%A3-167844
というもの。
老女は「檜垣の女」の霊。
「檜垣の女」は存命中、美貌を誇る白拍子として華やかな日々を送っています。時が経ちやがてその美貌は失われ老い衰えた姿に。
名高い美女であったことに強い執着があった女は、その妄執の念により冥界で地獄の焦熱に焼かれながら、水を汲み続けるという苦しみに苛まれていました。
地獄での苦しみというのはこの業火の中での水汲みのこと。
煉獄杏寿郎の苗字である「煉獄」は天国と地獄の中間にある世界であり、罪を浄化するための炎に焼かれ苦しむ場所とされています。
煉獄そのものはキリスト教の概念ですが、「檜垣」の老女が地獄の業火に焼かれながら水を汲むイメージと一致しますね。
17巻147話をみると杏寿郎の父・槇寿郎も同じ檜垣文様の鞘に炎の鍔を用いた日輪刀を使用しています。炎柱を継承する煉獄家代々のものなのかもしれません。一族総出で能好きかも。
刀一本とっても、こういう細かいところまで設定されている『鬼滅の刃』って凄いなと思います。
まとめ
・煉獄杏寿郎の日輪刀の色は「赤」
・鍔の形は「炎」
・鞘の「檜垣文様」も炎と関係がある
参考:https://kimetsu.com/
https://kotobank.jp/word/%E6%AA%9C%E5%9E%A3-167844
http://www.tessen.org/dictionary/explain/higaki
https://miyatakebook.com/jyoho/kotenimi05/
https://www.sankei.com/west/news/150326/wst1503260040-n1.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%89%E7%8D%84
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