
胡蝶しのぶの指文字の意味は何?
無限城編第一章で描かれた、胡蝶しのぶの指文字の意味をまとめています。
胡蝶しのぶの指文字の意味とは?
結論:指文字の意味は「吸うな」
結論から言うと、しのぶの指文字の意味は「吸うな」と言えます。
理由は?第二章に出てくる?
無限城編第一章では、早々に上弦の弐・童磨にしのぶが吸収されるという、あまりにも衝撃的な場面が描かれています。
そこに駆け付けたカナヲは、「花の呼吸 肆ノ型 紅花衣」で童磨に斬りかかりますが、軽くいなされ、逆に挑発されることに。ですが彼女は、それ以上は踏み込まず、童磨と一定の距離を保ちます。
この時、しのぶが最期の力を振り絞って送ったのが「指文字」。
緊急で行われる合図に、多くの情報を詰め込むのは物理的に不可能です。では、あの指先に込められていたのは、どのような意味だったのでしょうか。
童磨の血鬼術は対の扇で氷を生み出して放つというもので、凍った血を霧状にした「粉凍り」は吸うだけで肺胞が壊死してしまいます。
未知の敵を前にしたカナヲにとって、最も必要なのは、彼の能力に関する具体的な情報に他なりません。
童磨はカナヲの冷静な立ち振る舞いを見て、こう呟きます。
おや?挑発に乗らないねェ この子が先刻 指文字やってたからかな?
引用:鬼滅の刃 17巻 第143話「怒り」吾峠呼世晴 2019年10月9日第1刷 株式会社集英社
この言葉からわかるのは、しのぶがカナヲになんらかの警告を指文字で示したのではないかということです。
無限城編第一章で描かれている童磨戦はここまで。指文字の意味には触れられていません。しかし原作を読み進めると、その意味が明らかになります。
童磨との戦闘中、彼はカナヲの戦い方を見て、心の中でこう推察します。
扇から舞い散らす〝粉凍り〟を吸わない
あの指文字が〝吸うな〟だったとしても
限り限りの戦闘をしていて吸い込まないのは至難の技
この娘 ややもすると今喰った柱の娘より実力があるのかもしれない引用:鬼滅の刃18巻157話「舞い戻る魂」吾峠呼世晴 2019年12月9日第1刷 株式会社集英社
そして、戦いの終盤、カナヲ自身の言葉で決定的な答えが示されます。
でもこれを吸うと戦えなくなる
せっかく死の間際まで忠告してもらったのに引用:鬼滅の刃19巻162話「三人の白星」吾峠呼世晴 2020年2月9日第1刷 株式会社集英社
これらの描写、そして何の情報もなかったはずのカナヲが最初から童磨と距離を保っていた事実を繋ぎ合わせると、しのぶが伝えた指文字の意味は、「吸うな」という、童磨の血鬼術の根幹に関わる、致命的な危険性を伝える警告だったと推察されます。
無限城編第一章は18巻157話「舞い戻る魂」の途中までが描かれており、しのぶの指文字に関する詳しい描写はまだ描かれていません。原作だと18巻157話「舞い戻る魂」後半と19巻162話「三人の白星」に見られるので、おそらく第二章で出てくるのではないかと。
指文字は鬼殺隊の共通言語だったの?
しのぶがカナヲへ送った指文字。これが二人の間だけの特別な合図ではなく、鬼殺隊の隊士たちの間で共有されていた伝達手段であった可能性を示す描写があります。
この根拠は「鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐」に収録された、煉獄杏寿郎がまだ柱になる前のエピソード(元は劇場版「無限列車編」入場特典「煉獄零巻」)で描かれています。
煉獄さんが相対したのは、笛の音で神経を狂わせる鬼(通称:笛鬼)。
仲間が指文字でお前の能力を示してくれていた
みんな体が思うさま動かない中で
断片的な情報だったが俺には十分だった引用:鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐 P190 吾峠呼世晴 2021年2月9日第1刷 株式会社集英社
これは、煉獄さんと共に任務にあたった隊士たちが、笛の音で動けない中、指文字を使って必死に敵の能力を伝えようとしていたことを示しています。
作中で公式設定として明言されているわけではありませんが、この描写から、指文字は鬼殺隊の訓練内容に含まれていたか、あるいは隊士たちの間で自然発生的に生まれた共通言語だったのではないかと推察。
鬼に作戦を悟られないため、また、負傷して声を発せない状況でも仲間と連携するため、この「声なき言語」は隊士たちの命を繋ぐ重要な手段だったと言えます。
情報伝達手段のもっとも主だったものは鎹鴉ではありますが、「無惨を倒す」という目的を果たすには、緊急のときのサブ手段も必要ですよね。そういった意味で指文字の役割は大きいと言えます。
まとめ
・しのぶの指文字の意味は「吸うな」
・煉獄や他の鬼殺隊メンバーも使用している場面がある
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