縁壱零式(よりいちぜろしき)から出てきた刀。
元々は誰のもの?
縁壱零式(よりいちぜろしき)の刀は誰の?
刀鍛冶の里で戦闘用絡繰人形「縁壱零式」の中から出現した刀。
公式では明言されていませんが、おそらくは「始まりの呼吸の剣士」である日の呼吸の使い手、継国縁壱のものと考えられます。
炭治郎の夢に出てきた耳飾りの剣士です。
縁壱のものと推測される理由は?
では、なぜ縁壱のものと推測できるのかを考えてみましょう。
制作時期 | 刀の文字 | 刀の色(普段) | 刀の色(戦う時) | 鍔の意匠 | |
縁壱の刀 | 戦国時代(約400年程度前?) | 滅 | 黒曜石のような漆黒 | 赤くなる、赫刀 | 木瓜形 |
縁壱零式から出てきた刀 | 300年以上昔 | 滅 | 漆黒の深さが違う | 赤くなる、赫刀 | 丸形 |
縁壱零式のモデルは「実在した剣士」
小鉄くんによると、縁壱零式は「実在した剣士」が原型ということ。(参考:12巻103話)
人形の腕を6本にしなければそのモデルとなった人物の動きを表現できなかったというのですから、かなりの凄腕だったことがうかがえます。
炭治郎が「知っているような気がする」「夢で見た顔」と言っているので、ここでも縁壱がモデルであることを匂わせています。
制作時期
継国縁壱は約400年前の戦国時代に生きた剣士です。(参考:20巻174話)
彼の使っていた日輪刀の正確な制作年はわかっていませんが、縁壱が生きた時代に打たれたものであることは確か。
絡繰人形「縁壱零式」から出てきた刀もはっきりとした制作年はわかりませんが、小鉄くんが人形について「300年以上前の人形」と伝わっていると述べていたので、刀も大体同時期に制作されたものと考えるのが自然。
- 絡繰人形の名前が縁壱零式
- 縁壱零式は伝承によれば300年以上前に作られたもの
- 炭治郎が夢で見た耳飾りの剣士(縁壱)と顔立ちが似ている
これらのことから、人形から出てきた刀も縁壱のものである可能性が高いといえます。
「滅」の文字と刀の色
零式から出てきた刀に対する炭治郎の感想↓
(炭治郎)
はぁ……
凄い…
漆黒の深さが違う…
(鋼鐵塚)
鉄も質がいいし
前の持ち主が相当強い剣士だったんだろう
(炭治郎)
滅の文字……
(鋼鐵塚)
これを打った刀鍛冶が
すべての鬼を滅するために作った刀だ
作者名も何も刻まずただこの文字だけを刻んだ
この刀から階級制度が始まり
柱だけが悪鬼滅殺の文字を刻むようになったそうだ
出典:鬼滅の刃 15巻129話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2019年4月9日第1刷
そして、これが縁壱の刀に対するすやこの感想↓
(すやこ)
「お侍さまの刀
戦う時時だけ
赤くなるのねぇ」
「どうしてなの?
不思議ねぇ」
「普段は
黒曜石のような
漆黒なのね」
「とっても
奇麗ですねえ」
出典:鬼滅の刃 13巻11話 吾峠呼世晴 株式会社集英社 2018年11月7日第1刷
なお、縁壱の刀は
- 20巻の表紙
- 20巻174話「赤い月夜に見た悪魔」の最後の縁壱が息絶えた姿
- 20巻178話「手を伸ばしても伸ばしても」の満月の下で鬼を狩るシーン
でよく確認できます。
確かに縁壱の刀は色や「滅」の刻み文字など、零式の刀と特徴がよく似ています。
鍔が違うけど、縁壱のなの?
実は縁壱が死んだあと、彼の刀がどうなったのかはわかっていません。
息絶えた後に黒死牟に破壊された、鬼殺隊関係者が回収したなどのケースが考えられます。
その刀が零式に入れられた可能性もなきにしもあらずですが、鍔が異なるのがちょっと…。
縁壱の鍔は木瓜形、人形の中に入っていた刀の鍔は丸形。
この場合、縁壱にはスペアの刀が数本あったのではないかと考える方がしっくりきます。
炭治郎も何本も日輪刀を持ち替えていることを考えると、予備があってもおかしくありません。
縁壱零式がもつ刀の鍔も縁壱同様木瓜形なので、鍔のストックはあったと推測。絡繰の都合上、あえて丸形にして保管していたものと思われます。
人形の中に隠されていたことに関しては
- 黒死牟と対峙する前に縁壱が刀鍛冶に刀を残してくれるようお願いしていた
- 刀鍛冶の里に保管されていたスペアを縁壱の死後零式に隠した
といったパターンもあり得るかなと。
後の世に生まれてくる剣士に思いを託したのかもしれません。
結果、300年以上の時を経て炭治郎の手に。
この辺の経緯を番外編で見てみたい気もします。
まとめ
・縁壱零式の刀は継国縁壱のものと推察される
・色や刻み文字などの特徴がよく似ている
・鍔は異なる
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83
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